インターネット利用者なら誰もが一度は目にしたことがある「Cookie(クッキー)」についてご紹介します。
「Cookie(クッキー)」はログイン情報や閲覧履歴などを保存し、利便性を向上させるものですが一方、プライバシー侵害のリスクも指摘されています。

近年、個人情報保護の観点からCookieの規制が強化されています。本記事では、Cookieとはなにか?また、種類やメリット・デメリットそして最新の規制情報や豆知識まで、Cookieに関する全てを解説します。

Cookieとは?

鍵マークの横にこのページはcookie(クッキー)を利用しています。同意する・拒否すると書いてある画像

 最近、ウェブサイトを訪れる際によく目にするのが「このサイトはCookieを使用します」「続行するには、Cookieを有効にしてください」というポップアップですね。

Cookieとは、ウェブサイトへの訪問時に生成される小さなファイルでこのファイルにはユーザーがそのサイトを訪れた際の情報が保存されます。具体的にはサイトの履歴・入力されたデータ・ユーザーID・その他の利用環境に関する情報です。

Cookieの存在により、ユーザーは再度同じウェブサイトを訪れた際にログイン情報やショッピングカートに入れた商品、住所などの情報を再入力することなくサービスを利用できます。

ウェブサイトの運営者
Cookieを使用してユーザーの行動や嗜好を追跡し個々のユーザーに適した情報やサービスを提供することができます。

特に、多くのECサイトでこの表示を見かけます。なぜなら、欧州ではユーザーのプライバシー保護に関する法律が厳しくなっておりCookieの取り扱いに関しては特に厳格な規制があります。

ECサイトにおいては、Cookieは買い物をする際やログインする際に使用されるためそれらをブロックすることはできません。そのため、ECサイトはユーザーに対してCookieの使用について明確に通知し、同意を得なければなりません。

このポップアップは、ユーザーがウェブサイトを利用する前にそのサイトがCookieを使用することを知らせ、ユーザーがそれを承諾するかどうかを選択できるようにするためのものです。

ちなみに・・・なんでcookieという名前になったか、ご存じでしょうか?

✅👀豆知識
 「Cookie」という言葉の由来には、諸説があります。有力な説は、ウェブサイトに訪問したユーザーによって異なるデータを保存することから中におみくじが入っている「フォーチュン・クッキー」に例えたという説です。

1994年にネットスケープ社のエンジニア ルー・モントゥリ氏がこの説を唱えたとされています。おもしろいですよね♪

cookieの種類

様々なクッキーが背景にあり、3つのフォーチューンクッキーの横に、ファーストパーティーcookie、セカンドパーティーcookie、サードパーティーcookieと書いてある画像

Cookieの種類は、3種類があります。主な違いは「どこ」がCookieを発行するかです。

「ファーストパーティーCookie」
・「セカンドパーティーCookie」
・「サードパーティーCookie」

ファーストパーティcookieとは?

 ファーストパーティCookieとは、ユーザーが訪問しているウェブサイトのドメインから発行されるCookieのことです。一方、アクセスしたWebサイトとは異なるドメインによって発行されたCookieは、サードパーティCookieと呼ばれます。

広告配信ネットワークやソーシャルメディアなどの第三者によって発行されることが多く、ユーザーの行動を複数のサイトで横断的にトラッキングすることができます。

一方、ファーストパーティCookieは、ユーザーが訪問しているウェブサイトのドメインから発行されるCookieであるため、そのサイト内での行動のみをトラッキングすることができます。

ファーストパーティCookieのメリット

  • ユーザーの利便性を向上させることができる
    • ログイン情報の保存: ユーザーは毎回ログイン情報を入力する必要がなくなり、スムーズにサイトを利用することができます。
    • カート内容の保存: オンラインショップなどで、ユーザーがカートに入れた商品を次回訪問時に表示することができます。
    • 閲覧履歴の保存: ユーザーが過去に閲覧したページに基づいて、おすすめのコンテンツを提案することができます。
  • サイト運営者はユーザーの行動を分析し、より効果的なマーケティング施策を実行できる
    • ユーザーのニーズを把握: ユーザーがどのようなコンテンツに興味を持っているのか、どのような行動をとっているのかを分析することで、より効果的なコンテンツ制作やマーケティング施策を実行することができます。
    • 広告配信の最適化: ユーザーの興味や行動に基づいて、より効果的な広告を配信することができます。
  • 広告主はよりターゲティングされた広告配信が可能になる
    • 広告主は、ファーストパーティCookieを使ってユーザーをターゲティングし、より効果的な広告を配信することができます。

ファーストパーティcookieの特徴

  • ユーザーにブロックされにくい
  • サイト運営者にとって、ユーザーの行動を把握しやすい
  • ログイン情報の保持・言語設定の記憶・入力情報の記録がショッピングカートの状態の保持などに利用される

ファーストパーティcookieの例

  • ECサイトでログインした際に発行されるcookie
  • ニュースサイトで記事の閲覧履歴を保存するcookie
  • 動画配信サイトで視聴履歴を保存するcookie

セカンドパーティーcookieとは?

 ユーザーが訪問しているWebサイト以外のドメインから発行されたcookieですその発行元企業とユーザーが同意した上で共有されたcookieのことを指します。

セカンドパーティーcookieのメリット

  • ユーザーの行動データをより詳細に把握できる
  • より効果的な広告配信が可能になる
  • ユーザーのプライバシー保護をある程度担保できる

セカンドパーティーcookieの課題

  • ユーザーの同意を得る必要がある
  • 倫理的な問題が議論されている

セカンドパーティーcookieの例

  • A社が運営するECサイトで商品を閲覧したユーザーがB社が運営するニュースサイトに訪問した場合A社とB社がセカンドパーティーcookieの共有に合意していた場合B社はそのユーザーの閲覧履歴に基づいた商品レコメンド広告を表示できる。

 

サードパーティーCookieとは?

 ユーザーがアクセスしたウェブサイト以外のドメインから発行されるCookieです。ここでの「第三者」とは、例えばウェブサイトに広告を出稿している広告代理店などを指します。

例えば、ユーザーが天気予報のウェブサイトを閲覧している際にサイドバーに不動産の広告が表示される場合天気予報のウェブサイトから直接発行されるのがファーストパーティーCookieであり不動産広告を配信している広告代理店などから発行されるのがサードパーティーCookieです。

ウェブページ上で複数の企業が情報を提供している場合それぞれの企業からCookieが作成されることがあります。

「ファーストパーティーCookie」「サードパーティーCookie」は、Cookieの発行元であるドメインはどこかによって分類されます。

また、Cookie規制の対象となるのはおもに「サードパーティーCookie」です。

ファーストパーティcookieとサードパーティcookieとの比較

種類発行元ユーザーの同意主な用途
ファーストパーティcookie訪問中のWebサイト不要ログイン情報保持、閲覧履歴保存など
サードパーティcookie訪問中のWebサイトとは異なるドメイン不要広告配信、トラッキングなど
セカンドパーティーcookieユーザーが同意した企業必須ファーストパーティcookieと同様 + 広告配信の高度化など

最近の個人情報取扱いの観点

まっさらな背景に人型の人形が鉾を持っている画像

 サードパーティーCookieは広告主にとっては有用なツールです。しかし、ユーザーにとっては時にプライバシーの侵害や個人情報の不正利用といった懸念を引き起こす要因となりその結果、利便性が損なわれることがあります。

このような個人情報保護の観点から、近年ではサードパーティーCookieの廃止に向けた取り組みが強まっています。各企業や国がこの問題に対処するために、さまざまな規制や方針が導入されています。

これにより、サードパーティーCookieの使用に関する規制が徐々に強化されユーザーのプライバシー保護が重視されるようになっています。

主な企業

Apple社・・・ブラウザの開発においてCookieの規制をリードしています。

例えば、Appleの標準ブラウザである「Safari」では2017年に「ITP(Intelligent Tracking Prevention)」というトラッキング防止機能を導入し、2020年3月のアップデートでサードパーティーCookieの使用を完全に廃止しました。

Google社・・・2024年後半までにGoogle Chromeブラウザで段階的にサードパーティーCookieの使用を廃止する計画を発表しています。

さらに、日本国内でも2022年4月1日から「改正個人情報保護法」が施行されCookieの利用時には必ずユーザーから許可を得ることが義務付けられました。規制の影響を受け、今後はサードパーティーCookieに頼らない広告戦略や効果測定方法を模索する必要があります。

その一つのアプローチとしてファーストパーティーCookieを活用した施策が挙げられます。ファーストパーティーCookieは引き続き利用可能であり、そのデータの信頼性が高く情報源が明確であるため、効果的な結果を得ることができます。


ファーストパーティーデータを活用する具体的な例は

  • サイト内での適切な商品やサービスの提案
  • 適切なターゲットとタイミングのメールマーケティングの実施
  • 自社データを活用したユーザーのパーソナライズ


また、ファーストパーティーデータを用いたマーケティング施策により新規顧客の獲得だけでなく、リピーターの獲得も重視することが重要です。顧客が繰り返し購買を行うよう促すためには購入後のサポートやクーポンの提供などの施策を行うことが有効です。

これにより、長期的かつ安定した売上を期待することができます。

まとめ

青色の背景。手で包まれるように鍵が映っていて、プライバシーを守っている様子の画像

 個人情報の保護がますます重要となる中ファーストパーティーCookieや自社データを活用する施策の重要性が増しています。サードパーティーCookieに依存せず、適切なデータ活用を目指して今後のマーケティング戦略を検討していきましょう。

筆者から

インターネットは、私たちの生活に欠かせないツールとなりました。しかし、その便利さの影には、常に情報セキュリティのリスクが潜んでいます。ユーザー一人ひとりが情報セキュリティの重要性を認識し、適切な対策をしていきましょう♪

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